理学療法士で2児の母の春日井翔子です!
介護施設でのリハビリ業務や研究、靴の本の執筆や講座の開催をしており、本ブログでは靴の正しい選び方等を発信しています!
正しい靴選びが快適な歩行と長期的な健康の一助となれば幸いです。
【この記事を読んでわかること】
- 大人の間違った靴選びがわかる!
- 靴選びのポイントがわかる!
靴選びの間違い①幅広の靴が良い
日本人は「幅広」という認識があります。
しかし、これは間違いです。
足の形は十人十色で皆違います。
その人のライフスタイルや歩き方、靴選び、怪我や病気によっても変わってくるので、年齢を重ねれば重ねるほど、異なってきます。
もちろん、幅が広い人もいますが、幅狭の人もいるのです。
日本人に合った靴と言っても日本人の足の形もいろいろありますから、ご自分の足の特徴を良く理解することが大切です。
また、足幅が狭い人が幅広の靴を選ぶとどうなるかというと、大き目な靴ということになりますから、靴の中で足が良く動きます。
そうすると、足に無意識に力が入り足の痛みの原因になります。疲れやすくなるのです。
自分の足に合った靴選びをしていきましょう。
靴選びの間違い②軽い靴が良い
軽い靴が良いというのは正しくありません。
なぜなら、軽い靴は靴に必要な機能を削っている可能性があるからです。
重い靴が良いというわけではありませんが、軽い靴が良いと思って選ぶのも危険です。
そもそも、なぜ軽い靴が良いと考えるのでしょうか?
それは、靴紐をしっかりと結んでいないと、ダイレクトに靴の重みを感じてしまうからです。
しかし、靴紐をしっかりと結ぶとどうでしょう。
靴紐をしっかり結んで足に固定すると、靴の重さを感じなくなるのです。
大事なのは軽さではなく、しっかりとした作りであるかどうかです。
靴選びの間違い③脱ぎ履きしやすい靴が良い
脱ぎ履きしやすい靴とは、脱げやすい靴ということです。
手も使わずにスポッと足を入れられる靴で、手を使わずにスポッと靴が脱げるような靴は、足の固定性が低い可能性が高いです。
そのような靴は歩いている時にも靴の中で足が動きやすく、靴が脱げないように無意識に足の指に力が入ります。
そうすると、足の痛みや疲れ、変形などの原因になり得ます。
しかし、「脱ぎ履きしやすい」というのは、靴選びの優先順位の中でも上位に上がります。
それは、日本人が屋内で靴を脱ぎ、屋外では靴を履く文化だからです。
したがって、靴紐やベルトなどの靴の留め具がないものが重宝されやすい現状があります。
しかし、靴の脱ぎ履きしやすい靴ではなく、靴の脱ぎ履きに少し「手間」がかかる靴の方が足には良いのです。
なぜなら、留め具で固定する手間の分、足にしっかりと固定できるからです。
例えば、100m走をしようと靴紐をしっかり結んだ靴は靴紐を緩めない限り、靴を脱ぐことは難しいです。
しかし、その分、100mを思いきり走っている時に靴が脱げることはないでしょう。
そして、その人にとって最高のパフォーマンスを引き出すことができます。
靴を固定させるものは靴紐が理想ですが、靴紐が難しいのであれば、チャックやマジックテープ、ダイヤル式靴紐など、あなたに合ったものを選んでみてください。
靴紐を縛らずに緩く履いているよりはずっと良いです。
靴選びのポイント
それでは、どんな靴を選ば良いのか。
大人の靴選びのポイントはこちら!
- 足にしっかりと固定できる留め具(靴紐・マジックテープ・チャック等)がある
- つま先が上に反り上がっている
- 足の指の付け根部分で曲がる
- 取り外しができる中敷き
- 指で押しても潰れない硬さの踵
- クッション性のある靴底
そして、足のアーチが支えられる中敷きを選ぶことも大切です。
是非靴選びの参考になさってくださいね。
日常生活の中で足に良い靴を履いている時間を増やす
私は基本的にはスニーカーを毎日履いています。
仕事もスニーカーです。
パンプスやサンダルを履くことはありません。
家でもルームシューズを履いています。
スーツの時はレースアップシューズを履いています。
おしゃれな靴を履きたい時もある!
わかります。私も昔はそうでした。
しかし、今はお気に入りの足に良いスニーカーに合わせられる服を選んでいます。
足が痛くならないように、ずっと健康的に歩けるように。
おしゃれな靴を履きたい日もあるでしょう。
それでは、日々の中で足に良い靴を履く時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
私は仕事柄、足の変形した高齢者もたくさんみます。
未来のあなたは、今のあなたに感謝するでしょうか。
あなたの選択が未来のあなたを作ります。
本記事があなたの靴選びの一助となれば幸いです!
『靴は、ただのファッションではなく、健康への投資。』
春日井 翔子
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