理学療法士で2児の母の春日井翔子です!
介護施設でのリハビリ業務や研究、靴の本の執筆や講座の開催をしており、本ブログでは靴の正しい選び方等を発信しています!
正しい靴選びが快適な歩行と長期的な健康の一助となれば幸いです。
今回は、外反母趾の靴選びのご紹介です!
- 外反母趾の靴選びのポイントがわかる!
外反母趾の原因とは
外反母趾とは、親指の付け根部分が足の内側に飛び出た状態で、外反母趾角度(第一基節骨軸と第一中足骨軸のなす角度)が20度以上で外反母趾と診断されます。
外反母趾になると、親指の付け根の飛び出た部分が靴に当たって赤くなったり痛くなったりすることがあります。
女性に多くみられますが、男性や子供でもいらっしゃいます。
女性は中高年で発症することが多く、高齢になるにつれて外反母趾がさらに悪化してくる例もあります。
つま先が尖ったおしゃれなパンプスなどの靴を履いているとなるイメージが多いですよね。
なぜ、中高年の女性がなりやすいかというと、若い頃は先の尖ったパンプスなどを履いて圧迫されても元に戻っていた足が、更年期を過ぎ、靭帯などが緩み、アーチが崩れることで悪化しやすくなるからです。
また、開張足というアーチが崩れてべたーっと広がったような足と外反母趾が関連しているという報告もあります。
また、外反偏平足も外反母趾の原因となり得ます。
アーチを支える中敷きと踵のしっかりした靴
共に言えることはアーチが崩れていると言うこと。
したがって、アーチ(特に内側)を支えられるようなしっかりとした中敷き(インソール)を選ぶことが必要です。
さらに、外反などのように踵が倒れてしまっている場合は踵が固くてしっかり支えられる靴を選ぶ必要があります。
また、言わずもがなですが、先の尖ったパンプスのような靴は好ましくありません。
どうしてもパンプスを履かなくてはならない時は、先の丸まった形のものや、状況が許すのであればレースアップシューズなどを検討してみるのも良いでしょう。
ここで自分の本当のサイズよりも幅広の靴を選んでしまうと、靴の中で足がよく動いてしまい、よくない場合もあります。
外反母趾で足が細い女性も多いです。
足が薄い方はアーチのしっかりとした中敷きを入れて、足にしっかりと固定できるような留め具(靴紐やマジックテープなど)がある靴を選ぶことをおすすめします。
外反母趾の飛び出た部分が当たると痛いからという理由で、その部分だけは当たらないけれど指先は圧迫しているようなサンダルを選ぶと、かえって外反母趾が悪化する可能性もあります。
外反母趾は進行していくと、どんどん変形が進み、隣の指と重なってしまうこともあります。
外反母趾が進行しないように、今のうちから適切な靴と中敷きを使用していきましょう。
どうしてもおしゃれな靴を履きたい場合は、その使用を最低限にして、足に良い靴を履く時間を増やしていきましょう。
そして、あなたの足に合ったサイズの靴を履くことがとても大切です。
外反母趾で悩んでいる方は、シューフィッターのいるようなお店で足を診てもらい、しっかりとした中敷きを入れることをおすすめします!
足を大切に、正しい靴選びで足の健康を守っていきましょう!
いかかでしたか?
本記事があなたや大事な家族の靴選びの一助となれば幸いです!
『靴は、ただのファッションではなく、健康への投資。』
春日井 翔子
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